odorusakana2020年4月6日3 分掃除が好きか嫌いかこれまで、自分は掃除が好きなんだと思っていた。でも、部屋の中がとっ散らかっていても気にならない時は気にならない。例えば、自分の部屋は限界までとっ散らかっていても気にならない。誰かが勝手に掃除をしようものなら、焦る。どうにもおかしい。矛盾している。 ...
odorusakana2018年8月11日3 分ひとりでにバランスをとる身体はひとりでにバランスを取ろうとするものだと思う。 どこかに向かって歩くとき、どういう風に足を動かすかなんて考えない。 体は、私の(あるいは脳の)指示する場所へ、私を(あるいは胴体を)運ぼうとする。 足は(もし四つん這いならば四肢は)私が地面に崩れ落ちないようにひとりでに...
odorusakana2018年6月29日3 分斜めに見ること。横断すること。ノルウェーに来て一ヶ月が経とうとしています。 彼女がこっちに来るまでの一ヶ月、1人でどうなることかと思ったけれど、 ほぼ毎日スタジオに通い、自作模型を展示させてもらい、トークイベントにWSまで開けました。 これらは全て、知人や自分が街を歩いて知り合った人をを介して得たもので...
odorusakana2018年5月18日2 分何かを踊る症候群何かを踊らなきゃいけないのか、 ということを最近よく考える。 踊りが何かを踊っているというわけではなく、 ただ踊っているだけだが、それが美しかったり、何かの意思表示をしている、 そんなことってある気がする。 というかそれだけで良いことが多々ある。 ...
odorusakana2018年4月30日4 分見たい景色はどこに見たい景色はどこにある? それが分かれば苦労はしない。 見たい景色はいつも今のその先にある。 あるいは過去の記憶のその奥にある。 舞台で見たいのは完成されたパフォーマンスではない。 (本当に完成されたパフォーマンスは見てみたい) ...
odorusakana2018年3月29日3 分見えていない力を可視化する「見えない力を信じるか?」 という問いに、以前なら答えるのをためらっていたと思う。 その問いには「あなたは神を信じますか?」という妙に宗教的な匂いか、 「あなたは目に見えない力を感じないのですか?」(私たちは感じていますけど) ...
odorusakana2018年3月13日3 分上向き三角下向き三角だらっと立っていて、つまり脱力して立っているときに、腕をあげる。 肩より上に腕を上げて動かすと、肩や腰が疲れてきて張る。 次に、両足をしっかり地面につけ(地面に根をはるような感覚で)、 頭のてっぺんがすっと空に向かって伸びていくイメージで立つ。...
odorusakana2018年2月20日4 分イメージと実態ついさっき、5日ほど前に刺さっていたトゲが抜けた。 腫れている皮膚に黒い点があって、それが気になっていて触っていたら、 「ぴゅっ」とトゲが膿ごと飛び出してきた。 からだはよくできている。 昨日、藻谷浩介さんの話を聞く機会があった。 起きているのは「少子高齢化」ではない。...
odorusakana2018年2月10日4 分揺れてるくらいでちょうどいい身体からだにも、木目や折り目、織り目のような目、 「からだ目(め)」みたいなものがあるんじゃないかと思っている。 木目は木の断面に現れた模様のことを言い、織り目は織物の表面に現れた組織のことを言う。 模様というのは平面を思い浮かべるし、組織もなんとなく平面を思い起こさせる言い...
odorusakana2018年1月13日7 分身体は「仕事」をしていない?年末に、運動原理の話を書き始めてそのままになっていた。(こちら) その間に踊ったり踊らなかったり本を読んだりしているうちに、 そのもう一つ前に書いた「生きたヒトの基本構造の話」がアップデートされつつある。 年末の投稿で触れていたのはこんなところ。...
なんでもないこと2018年1月8日2 分ぼた雪美しい木版画を見た。 版木の木目が少女の顔に手に指先に美しく刻まれていた。 それは、その作家の代表作ではなかったかもしれない。 しかし、そのモノクロの版は今日見た彼のどの版よりも印象深かった。 こういう踊りがしたいと思った。 同じ作家の別の作品が目に止まった。...
odorusakana2017年12月20日4 分ベールを剥がす最近、「発生」(生物の受精卵が胚になって、哺乳類だと胎児に成長してとかってやつ) に関する本を読んでいたら、その語源が"develop"で、 "de-"「取り除く」と "velop"「 べール・覆い」、 つまり「ベールを剥がす」ということなんだという記述があった。...
odorusakana2017年12月14日4 分生きたヒトの身体の構造解剖学者の養老孟司さんによると、解剖学とは死体を研究する学問なんだそうだ。 20年ほど前に書かれた文章だったので、もちろん現在の解剖学の最先端とは異なる。 しかし、少なくともこうは言えそうだ。 20世紀の解剖学は死体を扱う学問だった。...
odorusakana2017年12月8日6 分姿勢の話「正しい姿勢なんて無いんじゃないか」 身体の仕組みとか成り立ちを考えるようになって程なくして、そう考えるようになった。 筋肉(その中にある筋細胞)の性質として、1働くと4休むというのがある。 神経を通して筋肉に「縮め!」という電気信号が送られると筋肉は縮む。...
odorusakana2017年12月4日4 分「関係」を見る前の記事で、踊りとは祈りなんじゃないか、というようなことを書いたけど、 もう少ししっくりくる言葉が見つかった。 踊りとは「関係」である。 関係とは何かと何かの間に生じる何かである。 その何かは、物体ではなく事象、モノではなくコトである。...
odorusakana2017年11月20日3 分祈りと踊り踊りってなんだろう。 そういえば身体の事で頭がいっぱいで、 この3年間踊りのことをあまり意識してこなかった。 "Dance is pray." 3年前に怪我をした時によく話していた友人はこの夏、そう言い切った。 踊りの本質がパフォーマンスは言うまでもないとして、...
odorusakana2017年11月6日1 分醸成発酵 醸造 醸成 元の食材を一つ違う次元の旨味をもつ食品に仕立てること。 ある作り手が完成させた製品を使い込むことでさらに味を出していくこと。 この二つに共通するのは不可逆な時間とうまく付き合っていく、「手入れ」という感覚。 ...
なんでもないこと2017年10月31日1 分ライセンス運転免許を取った。 誰もが当たり前にやっていることを 自分も当たり前にやるっていうのは案外難しい。 感覚を頼る、信じる 感覚を積み重ねる 感覚を修練する 大事にしているつもりでいて 実は疎かになっていたことだった。 昨日の感覚を頼りに今日は一歩先へ。...
なんでもないこと2017年9月9日3 分よく見つけたねー「よく見つけたねー。」 自らが書き残した手記を目にした元兵士はこう漏らした。 とある戦争ドキュメンタリーで、当時の兵士の手記から本人を探し出してインタビューする場面。 調べている方からしたら、出会った文書や証言を頼りに本人を辿っていくので、本人がご存命なら会いに行くわけだし...