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August 11, 2018

身体はひとりでにバランスを取ろうとするものだと思う。

どこかに向かって歩くとき、どういう風に足を動かすかなんて考えない。

体は、私の(あるいは脳の)指示する場所へ、私を(あるいは胴体を)運ぼうとする。

足は(もし四つん這いならば四肢は)私が地面に崩れ落ちないようにひとりでに動こうとする。

私がいちいち指示する必要は無い。むしろ、指示すると混乱する。

同じように、指先をどこかに運ぼうとすると、あるいは尻尾の先をどこかに向けようとすると、

体のバランスが変わるので、体は次のバランスをとるために自ら動く。

バランスを崩しつつ次のバランスへと向かう。

胴体...

June 29, 2018

ノルウェーに来て一ヶ月が経とうとしています。

彼女がこっちに来るまでの一ヶ月、1人でどうなることかと思ったけれど、

ほぼ毎日スタジオに通い、自作模型を展示させてもらい、トークイベントにWSまで開けました。

これらは全て、知人や自分が街を歩いて知り合った人をを介して得たものです。

また、在留カードも仕事もDナンバーと呼ばれるIDも銀行口座開設も一ヶ月以内に全て完了しました。

日本語で検索して得られるネット上の情報では二~三ヶ月かかるらしいこの行程、

初めからこちらの人に相談していれば実は2週間ぐらいで完了していたかもしれません。

僕はついつい理解し...

May 18, 2018


何かを踊らなきゃいけないのか、
ということを最近よく考える。

踊りが何かを踊っているというわけではなく、
ただ踊っているだけだが、それが美しかったり、何かの意思表示をしている、
そんなことってある気がする。
というかそれだけで良いことが多々ある。
「作品」にするのだとしても、
あるときある場所でただ踊っているという行為自体が何かの表現である、
みたいな作品ができないものかと考える。
 

今、なにかがそこで起きる時の「ちょうど良さ」を今探っている。

それは空間にも時間にも規定されながら自身の体を得たい結果に近付けようとする作業。

自分の...

April 30, 2018

見たい景色はどこにある?
 

それが分かれば苦労はしない。
見たい景色はいつも今のその先にある。
あるいは過去の記憶のその奥にある。

舞台で見たいのは完成されたパフォーマンスではない。
(本当に完成されたパフォーマンスは見てみたい)
うまい踊りも何かの意味を説明する踊りも見飽きている。
(本当にうまい踊りにまだ出会っていないだけかもしれない)
舞台で見せたいのは踊りがただ踊りとして変容していくその様である。
(ただしその踊りが偽物ではいけない)
その変容してく中に真理がある。
(ただしその踊りが本物ならば)
変わっていき流されていく...

March 29, 2018

「見えない力を信じるか?」

という問いに、以前なら答えるのをためらっていたと思う。

その問いには「あなたは神を信じますか?」という妙に宗教的な匂いか、
「あなたは目に見えない力を感じないのですか?」(私たちは感じていますけど)
というある種の傲慢さが含まれている気がして僕は答えに詰まっていた。

だけど最近、「そもそも全部見えるのか?」という疑問が湧いてきた。
 

見えなくても、力はそこにあるし働いている。
見えていなくてもたいていは触ればわかる。

そして、よく見ると力が働いてる時と働いていない時は見た目にも違う。

しかし、目の前にある、あるいは...

March 13, 2018

だらっと立っていて、つまり脱力して立っているときに、腕をあげる。

肩より上に腕を上げて動かすと、肩や腰が疲れてきて張る。

次に、両足をしっかり地面につけ(地面に根をはるような感覚で)、

頭のてっぺんがすっと空に向かって伸びていくイメージで立つ。

その状態を保ったままさっきと同じように腕を振り回すと肩が楽だ。

また、尻尾の痕・尾てい骨の先を動かすのが楽だ。

次に手のひらで空気を押すように腕を張り、

尻尾の先が頭の先から遠ざかるようなイメージで立つ。

すると、今度は首を動かすのが楽になり、

片足を浮かせて空中で動かすのもずっと楽になる。

これは、頭と両足先...

February 20, 2018

ついさっき、5日ほど前に刺さっていたトゲが抜けた。

腫れている皮膚に黒い点があって、それが気になっていて触っていたら、

「ぴゅっ」とトゲが膿ごと飛び出してきた。

からだはよくできている。

昨日、藻谷浩介さんの話を聞く機会があった。

起きているのは「少子高齢化」ではない。

子供の数が減り、結果として労働者人口が減り、退職者が増えている、それだけ。
退職者が増えているのはその世代の人口が多く、また寿命が延びたから。

子供の数が減っているのは親世代が子供を産もうと思わない環境にいるから。

その環境を作ったのはだれか。

今いる退職者やもうすぐ退職する人たち。

...

February 10, 2018

からだにも、木目や折り目、織り目のような目、
「からだ目(め)」みたいなものがあるんじゃないかと思っている。

木目は木の断面に現れた模様のことを言い、織り目は織物の表面に現れた組織のことを言う。

模様というのは平面を思い浮かべるし、組織もなんとなく平面を思い起こさせる言い回しだけど、

そこから構造を読み解くことはできる。

例えば板を割ったり切ったりしてみると、木を扱う職人じゃなくても、

木目によって反りやすかったり、割れやすかったり、しなりやすかったりと、

板の強度や特性が違ってくることがなんとなくわかる。

織り目も、縫い目も、結び目もそうだけど...

January 13, 2018

年末に、運動原理の話を書き始めてそのままになっていた。(こちら

その間に踊ったり踊らなかったり本を読んだりしているうちに、

そのもう一つ前に書いた「生きたヒトの基本構造の話」がアップデートされつつある。

年末の投稿で触れていたのはこんなところ。

僕らの身体は生まれた時から三次元空間にあり、生まれた時から既に姿勢を維持するのに力を使っている。

実はその状態こそが身体という構造にとってニュートラルな状態なのではないか、と書いた。

力を使っているというとは筋肉が働いていることであるかのような書き方をしていたが、

よく考えたら皮膚だって姿勢(形状)を維...

January 8, 2018

美しい木版画を見た。

版木の木目が少女の顔に手に指先に美しく刻まれていた。

それは、その作家の代表作ではなかったかもしれない。

しかし、そのモノクロの版は今日見た彼のどの版よりも印象深かった。

こういう踊りがしたいと思った。

同じ作家の別の作品が目に止まった。

何かがその一枚に凝縮されていた。

その重ねられた色に、その彫られた線に、

並々ならぬ力を感じた。

あとで年表を見ると、

その作品を制作した年に彼は版画協会を脱退していた。

「自分の作品はこうだ」

そう宣言する作品の一枚だったんだろう。

こういう作品を作ろうと思った。

昨日、働いているゲストハウスで一人の...

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